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最近のARMの回りの話題を3つご紹介します。
一つは低消費電力です。20年以上前からARMが追及しているテーマですが、改めて話題となっています。
最初のARMプロセッサが開発された1985年当時、世界中のプロセッサ開発は性能競争に凌ぎを削っていました。一方ARMは当初から低消費電力を目指していました。ここにきて地球温暖化問題が世界規模で議論されるようになり、携帯電話に限らずあらゆる分野で低消費電力が重要な要件になってきています。
ARMは半導体チップを販売している訳ではありませんが、ARMの技術は200社以上の半導体会社に採用され、これらの会社様から毎年30億個を超えるARMマイクロプロセッサチップが出荷され、100億個以上が稼働しています。1ワットの電力節約は1万メガワット以上の省電力化となります。ARMの低消費電力は単なる差別化ではなく、社会的責任と考えています。
ARMは現在フィジカルライブラリを含めた低消費電力ソリューションをご提供しています。
もう一つはWeb2.0への期待の高まりです。PC上のWebアプリケーションもモバイル環境で動いて当然という期待が急激に高まり、更なる機能要求を生み出しています。
ARMはWebアプリケーション動作プラットフォームとしてのプロセッサ性能、マルチコア、グラフィックス、マルチメディア処理のアクセラレータ等をご提供させていただき、450社を超えるARM Connected Communityのパートナー会社様がこれらを利用して、モバイル・インターネット・デバイス(MID)と呼ばれるカテゴリの製品やアプリケーション、要素製品を発表されています。ここでも低消費電力は重要な「性能」となっています。
最後にMCU、いわゆるマイコンの分野の話題です。8ビット/16ビットが主流のMCUですが、ソフトウェアの増加はMCUの世界でも32ビットアドレス空間を重要な要件とするようになりました。そしてソフトウェアの増大はMCUアーキテクチャ共通化の要請にも繋がってきています。既に10社以上の半導体会社様がARMアーキテクチャのMCUを発表されています。この動きは周辺インターフェースや基本ソフトへと広がる可能性があります。
ARMは最高技術の半導体IPを提供し続けることで、これらの課題に応えていく所存です。
2008年9月
アーム株式会社
代表取締役社長 西嶋 貴史
■略歴
1975年、東京大学工学部物理工学科卒業後、富士通株式会社に入社。パナファコム株式会社にて制御用ミニコンOS開発に従事。Unix v6の研究、サンマイクロシステムズ社との提携業務などを経て、1997年、米国シリコンバレーに子会社CellComputingを設立し、Pentiumベースの製品で、組込み市場開拓を経験。帰国後株式会社PFUソリューション本部を経て、2004年より、携帯電話のJ2ME技術のJavaVMベンダとして注目されている、株式会社アプリックスのシニア・バイスプレジデントとして、セールス・マーケティングチームを率いる。2005年5月にアーム株式会社 代表取締役社長に就任。1953年2月9日生まれ 東京都出身。
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